1 2 3 4 5 6 7 「伝える力を鍛える」のあとがき 「謙虚、肯定、人間理解」 一流の伝える力を習得するために必要な思考法 突然ですが一流の伝える力を身に付けたいと思いますか? たった一言の刺さる言葉でお客を唸らせ納得させられたら。「あなたに仕事を頼みたい」と上司からの絶対的な信頼を勝ち取れたら。一目見て心動かされる広告を生み出すことができれば。 一流の伝える力を身に付ける事ができれば、商売や仕事がかなりしやすくなることは言うまでもありません。今回のあとがきでは「一流の伝える力を身に付けるためにはどうすれば良いか?」というお話しをしていきます。 そもそも一流の伝える力とはなんなのでしょうか? まずはそこから紐解いていきましょう。 一流の伝える力に必要となるのは「人間理解」 世の中に商品が溢れている現代、良い商品を生み出すだけでは売上が思うように上がらないのが現実です、自分の商品を世の中に広めていきたいと思うのであれば伝え方を工夫しなければなりません。 ですが、あまりにも自分の商品を広めることだけに意識がいってしまい、 「こんな言い回しが良いと本で紹介されていたな」 「同業他社のこの単語を真似しよう」 「このデザインを真似してみよう」 というように、お客に届けようという気持ちよりも、あたり障りなく綺麗な文章やデザインを作るというテクニックだけに意識が集中してしまい、結果、あなたの商品の良さや売りのポイントがぼやけてしまった…というような、広告やホームページを見かけることが多々あります。 お客に届けようと真剣に思って作らない文章は「薄い」 本章では、「話す力、書く力、描く力」を通してテクニックを数多くお伝えしてきました。テクニックは確かに重要なのですが、そのテクニックを重要視しすぎてはいけません。 相手の気持ちを理解していない文章をいくら綺麗に着飾っても心には響きません。 綺麗にテンプレートやテクニックで着飾れた文章よりも、母の誕生日に日頃の感謝の気持ちをクレヨンで目一杯真剣に表現した3歳のたどたどしい「ありがとう」という手紙の方が遥かに心にグッとくるのです。 その「ありがとう」にテクニックは含まれていません。あるのは純粋に相手を思う気持ちだけなのです。 一流の伝える力は「心を動かす」 読める文章を書くのは三流 綺麗でかっこいい文章を書くのは二流 心を動かし、感動を与えるのが一流 少し伝える力がうまくなるとどうしても綺麗でかっこいい言葉を多用しがちになりますが、それではまだ二流です。一流の伝える力を身に付けたければ、次の4つの意識を強く持つようにしてください。 謙虚な姿勢で相手と向き合い 相手を常に肯定し、否定せず 相手が言って欲しいことを9割 自分の言いたいことは1割 「謙虚、肯定、人間理解」 この3つの言葉は、伝える力にもっとも必要な考え方です。 一流の伝える力を持つ方はほんの一握りです。 その重要性を感じている人もまた一握りです。 多くの方は伝える力を軽視しています。 このあとがきを読んでいるあなたは伝えることの重要性を感じているのだと思います。 それだけで一握りのビジネスマンです。 今の時代、伝え方1つが重要な時代となっています。一言で売上が2倍にも10倍にもなります。伝える力を武器にし、上司やお客からの信頼を勝ち取る「価値ある人材」となってもらえたらと思っています。 1 2 3 4 5 6 7 前に戻る
11章の収録内容 伝える力を鍛える 伝える力を鍛えるには?① 伝える力を鍛えるには?② 「傾聴力=聞く力」を鍛える8つのポイント① 「傾聴力=聞く力」を鍛える8つのポイント② 「話す力」を鍛える4つのポイント 「書く力」を鍛える8つのポイント① 「書く力」を鍛える8つのポイント② 「書く力」を鍛える8つのポイント③ 「書く力」を鍛える8つのポイント④ 「ライティングの鉄則」はずせない3つのポイント 「描く力」を鍛える4つのポイント① 「描く力」を鍛える4つのポイント② 「描く力」を鍛える4つのポイント③ 「描く力」を鍛える4つのポイント④ 「描く力」を鍛える4つのポイント⑤ あとがき「謙虚、肯定、人間理解」