1 2 3 4 5 6 第14章 ビジネス戦略力を鍛える あなたが思い描いたビジネスの種を形にそのために事業計画書を作成する 個人でビジネスをする上でも、所属組織でビジネスをする上でも重要になってくるのがビジネスモデルの全体像を理解することです。「どのように売上を上げるのか?」「どのように販売していくのか?」「どのように集客していくのか?」 事業内容やマーケティング、販売戦略、売上や利益の見込み金額など、今後売上を上げビジネスを成功させるために必要となる要素を十分に落とし込まなければなりません。 その落とし込んで行く手段の1つが「事業計画書」の作成なのです。あなたが思い描いたビジネスを、まずは事業計画書に落とし込んでいきましょう。 ビジネス戦略力=魅力ある事業計画書を作る力 あなたの想いとやりたいことを事業計画書にぶつけてみる 事業はあなたの想いと熱意が全てである 事業計画書は簡単にいうと「あなたが思いついた事業を具体的にどう進めていくか書面で明らかにするもの」です。例えば、飲食店を始めようとした際に なぜ今、飲食店を行いたいと思ったのか お客にはどのようなサービスを提供するのか 集客はどのようにして行うのか などといった複数の項目を具体的に書面に起こすものになります。 事業計画書の主な用途は以下の3点です。 経営者が会社を経営していくための資料 業務を行っていく上での方針や指針を示すための資料 取引先への協力、銀行からの融資を獲得するための説明資料 事業計画書の注意点 1 経営者が会社を経営していくための資料 自身の考えやアイデアに将来性があるかどうかに加えて、事業内容、マーケティング方法、販売戦略などの収益性などを徹底的に検証し、明確に決まっていればいるほど経営は盤石となっていきます。 実際に事業がスタートしてからも、当初に立てた方向性と大きく乖離していないか計画通りに進んでいるか事業計画書を基にチェックすることも可能です。 2 業務を行っていく上での方針や指針を示すための資料 一緒に取り組んでくれる仲間、社員にも事業の方針や指針を知ってもらう必要があります。 「どのような戦略で事業を行っているのか?」「何を目標にしているのか?」「理念は何か?」ということを知って貰うことで仲間や社員の業務に対するモチベーションにもつながっていきます。 少人数であれば、事業計画を口頭で伝えるなどできますが、人数が増えてくれば伝えることも困難になってくるので、資料化し事業計画の共有認識を揃えることに注力してください。 3 取引先への協力、銀行からの融資を獲得するための説明資料 事業は社内だけで完結しません。取引先であったり、資金が必要であれば資金調達のために銀行などの金融機関との取引があったりします。また事業によっては、国や県からの補助金が出る場合もあります。 そういった申請の時のプレゼンテーション資料としても事業計画書は有効に活用できます。 *融資制度を使う場合や、都道府県から借りる場合、各市町村から借りる場合などによって事業計画書のテンプレートが決まっていることもあります。 3つの用途で共通して言えることですが、事業計画書は第三者に伝えるための資料になります。文字だけの事業計画書であったり、理解しにくい事業計画書であれば実際に伝えたい想いや具体的なイメージが伝わりません。 事業計画書自体、法律で書き方などが決まっている訳ではありませんので、自分の伝えたいことが、相手に理解してもらうことをイメージして作成するようにしてください。 1 2 3 4 5 6 次に進む
14章の収録内容 ビジネス戦略力を鍛える ビジネス戦略力=魅力ある事業計画書を作る力 人に伝えるための事業計画書 事業計画書に記載すべき内容 できれば載せたい事業計画書の内容 事業計画書のサンプル① 事業計画書のサンプル② あとがき 融資が降りる事業計画のポイント