1 2 3 4 5 第6章 マーケティングの公式【顧客単価】 顧客単価の施策を知り、売上を最大化芯から強いビジネスを構築し続ける 広告費の高騰などで新規顧客の獲得に莫大な費用が掛かっていく中、多くの経営者が頭を悩ませるのが顧客単価を上げる施策です。世の中に数多くいる競合他社に打ち勝ち、生き残るためには、1度の購入でお客との関係性を終わらせるのではなく何度も自身の商品やサービスを利用してもらい、最終的には自身の商品やサービスが生活に欠かせないというリピーターにまで落とし込むことが、もはや必須なのです。 本章の顧客単価を上げるための施策を知り、他者に負けない”生き残るビジネス”を組み立てていきましょう。 顧客単価の設定方法 顧客単価とは、お客が1度の購買で使ってくれる平均金額 顧客単価の設定方法を知り、顧客単価を上げる方法を知りましょう 顧客単価とはお客が一度の購入時に支払う額です。あなたのビジネスにおける売上とは購入数と顧客単価で決まるため、売上を最適化するにはビジネスの企画段階から顧客単価の数値目標を決め、定期的に測定する必要があります。そのためには顧客単価の意味や計算方法だけでなく、商品単価の設定方法も知っておく必要があります。 まず商品単価とは? 横スクロールしてご覧いただけます 商品単価の設定は、単純なものではありません。よく利益率だけを見て、商品・サービスを作り出すためにかかった原価に対して欲しい利益を算出して商品単価を設定する方がいますが、それだけでは「お客から納得してもらえる価格」から乖離してしまうケースがあります。ですので、あなたの商品の特性・特長・競合他社が販売している類似商品の価格も調査し、「納得してもらえる価格」を導き出してください。 では、顧客単価とは何でしょう? 顧客単価とは、お客が一度の購買で使ってくれる平均金額を指します。ブランド物であったり家電であれば「商品単価がそのまま顧客単価」になるケースが多いでしょう。逆にお酒などを出す飲食店であれば、メインの料理以外に飲み物代が入るので「商品単価x何個=顧客単価」という計算になることが多くなります。この飲食店の例のように「抱き合わせ商品」で顧客単価を上げることを「クロスセル」と言います。 顧客単価を上げていくのであれば、商品単価を上げるのではなく、次の頁でも詳しく説明する「クロスセル」抱き合わせ商品を上手く活用して顧客単価の設定を行っていきましょう。 顧客単価の計算方法の基本と設定の注意点について 横スクロールしてご覧いただけます 売上高は顧客単価と購入数の掛算であるため、その式を変形すれば顧客単価は売上高を購入数で割った数として計算できます。 計算方法は非常にシンプルです。ただし、この方程式は既に売上が上がって初めて計算できるという事です。これから新規にビジネスを始めていく場合、今までお話ししてきた内容と照らし合わせて「顧客単価をどの程度に設定するか?」を慎重に設定してください。 顧客単価設定の重要性 横スクロールしてご覧いただけます 顧客単価はビジネスを組み立てていく段階から意識すべき重要な要素です。コンセプトや売上目標を立てる段階から顧客単価も明確な目標を設定する必要があります。売上は「顧客単価×購入数」ですから、売上を増やすためには顧客単価をアップするか、購入数を増やすか、あるいは既存客の購入回数を増やすかのどれかしかありません。顧客単価をおろそかにして集客数ばかりに意識を集中しても、顧客単価が下がれば事業は成長しません。売上拡大のためには、顧客単価と見込客獲得とのバランスが重要になってくるのです。 1 2 3 4 5 次に進む
6章の収録内容 マーケティングの公式【顧客単価】 顧客単価の設定方法 顧客単価アップ施策【クロスセル】【アップセル】 顧客単価アップ施策【LTVの最大化】 直接原価と販売原価のバランスを知る あとがき 粗利を10倍にする付加価値の考え方