1 2 3 4 5 6 7 「話す力」を鍛える4つのポイント 「話す力」の構成要素は「話し方」と「話す内容」 相手にあなたのことを理解してもらうための話し方を意識する 話す力は、大きく分けて、「話し方」と「話す内容」の二つ分類されます。 話し方とは、声のトーンや抑揚、話すスピード感、あるいは表情や表現力などの事を指します。 話す内容とは、話ししている内容はもちろんのこと、言葉の選び方や話す順序の事を指します。 話す力が高まると、相手が自分の話に強い関心を持って聞くようになります。ある場面では相手を魅了し、またある場面では相手に影響を与え、行動を促す力にもなったりします。最近は、小学校や中学校でも、この話す力の育成に力を入れ、人前で話す教育に力を入れている学校も増えてきたぐらいです。あなたのことを相手に理解してもらうために必要な力なので、是非とも鍛えてほしいスキルになります。 横スクロールしてご覧いただけます 次から「話す力」の4つのポイントをお話ししていきます。 「話す力」を鍛える4つのポイント 1 最初の5秒で人の気持ちを惹きつける事を意識する 人は会った時の3~5秒の第一印象でその相手がどんな人なのかをイメージで判断すると言われています。その判断のイメージは、大きく3つ。「性格特長 - 優しい・穏やか・怖いなどのイメージ」「知的特長 - 頭が良さそうなどのイメージ」「意欲的特長 - エネルギッシュ・冷たいなどのイメージ」です。3つのイメージに共通しているのは、全て目に見えないものであるという事。すなわち、あなたの「相手が相手に与えている印象」を第一印象で判断されてしまうという事なのです。前述の「傾聴力=聞く力」でもお話ししましたが、自分が思っている自分と、相手が見ている自分が違っているケースが多々あります。自分では優しいつもりでも相手からは冷たい人と思われているのかもしれません。ですので、自分が相手からどういう印象で見られているのかを絶えず意識して、下の3つのポイントを意識して最初の話し方に工夫をしてみてください。 横スクロールしてご覧いただけます 2 一貫性の法則 (YESの法則) と伝えたい事を明確にすること 人間は一度決めた(決めさせられた)行動、発言、態度、信念に対して、”一貫した行動を取りたい”という「一貫性の法則」という心理的作用が働きます。逆を言えば「一貫性のない人間=嘘つきな人間=信用できない人間」だと印象付けてしまうという事です。相手があなたをどんな人であるかを判断する際に、あなたの過去の発言や行動も見られているいう事を忘れてはなりません。もしあなたに商品を提案しようとしている営業マンがいるとします。その営業マンが提案している商品を使った事がないとしたら、あなたはその営業マンの事を信頼できるでしょうか?「誰に」「何を」「何のために」伝えたい事を明確に話すのはもちろん事ですが、伝えたい事とあなたの行動を一貫させる事を強く意識してください。 横スクロールしてご覧いただけます 3 表情・抑揚・ジェスチャーで表現し楽しいと思ってもらえる時間を作る 人は楽しいと思うと時間を忘れてしまいます。また心から楽しいと思えば、普段話ししないような本心も話しやすくなるでしょう。「傾聴力=聞く力」でもずっとお話ししてきましたが「相手が本当に話したい事を聞き出す」には、相手に話をする事が楽しいと思ってもらう事がとても大切です。その楽しいと思ってもらうテクニックが、表情・抑揚・ジェスチャーを交えた分かり易い表現なのです。分かりやすい例でいえば、お笑い芸人のフリートークがこれにあたるでしょう。腕の良いお笑い芸人の軽快なフリートークは多くの人を魅了します。時には時間を忘れるくらいそのトークの世界観に引き込まれる事でしょう。表情や抑揚・ジェスチャーだけでなく、聞いてくれている人の反応を見ながら、絶秒なタイミングで期待されている言葉を置いてくるスキルは「話す力」を高める参考になるのでよく観察してみてください。 横スクロールしてご覧いただけます 4 話の内容をイメージさせられる言葉の選択をする 「話す力」が高い人の話を聞いていると、話の内容がイメージとして、頭の中に浮かんできた経験はないでしょうか?旅行の話などを聞いていて、その旅先の風景がイメージ出来たり、歌の歌詞などを聞いていてそのストーリーの世界をイメージ出来たりといった経験は、ほとんどの方があると思います。これが言葉が持つ力です。人は会話の中の一言一句を覚えている訳ではありません。その話の中の印象的な言葉だけを記憶します。そしてその印象的な言葉の事を前述もした「キラーワード」と呼び、この「キラーワード」で話の内容をイメージさせられた時、その相手の心に残る話になるのです。この相手にイメージさせる重要性はこの後の「描く力」でもお話ししますが、言葉の選択の幅を広げるための「語彙力」を鍛えてください。 横スクロールしてご覧いただけます 1 2 3 4 5 6 7 前に戻る 次に進む
11章の収録内容 伝える力を鍛える 伝える力を鍛えるには?① 伝える力を鍛えるには?② 「傾聴力=聞く力」を鍛える8つのポイント① 「傾聴力=聞く力」を鍛える8つのポイント② 「話す力」を鍛える4つのポイント 「書く力」を鍛える8つのポイント① 「書く力」を鍛える8つのポイント② 「書く力」を鍛える8つのポイント③ 「書く力」を鍛える8つのポイント④ 「ライティングの鉄則」はずせない3つのポイント 「描く力」を鍛える4つのポイント① 「描く力」を鍛える4つのポイント② 「描く力」を鍛える4つのポイント③ 「描く力」を鍛える4つのポイント④ 「描く力」を鍛える4つのポイント⑤ あとがき「謙虚、肯定、人間理解」