ビジネスにおける人脈の作り方

人脈を増やしたい?
ビジネスを始めれば、誰でも一度は思うことです。現に社会人の8割の人がその必要性を感じているというデータもあります。

確かに、ビジネスは１人では決してできません。１人でやれることにも限界があります。そのため自身のビジネスの売上を伸ばそうと人脈を増やしていくことは大切なことだと思います。

ただ「その人脈の作り方や考え方…間違ってない？」って方をたまに見かけます。

正直なところ、人脈は自分から作るモノではなく「勝手にできるもの」だと思っています。そもそも人脈の意味を考えれば全くもってその通りなんですよね。さらに言えば、過去の経験上、勝手にできる人脈の方が結果、売上アップにつながる傾向が強いのです。

今回のあとがきでは、そんな人脈づくりの本質について、軽くお話できたらと思っています。人脈を増やすために無策で躍起になるだけでは、名刺代がかかるだけですよ。

人脈とはそもそも何なのか？

人脈とは、ある集団・組織の中などで、主義・主張や利害などによる、人と人とのつながりと定義されています。
簡単に言ってしまえば、共感できる仲間のことですね。そして、私は、ビジネスにおける人脈の本質とは、「損得勘定抜きで共感できる人のつながり」と考えていました。

ただ、このSNSが横行する時代。その本質を、ねじ曲がって受け取っている人が多くなったように感じるときがあるのです。

「知り合いが多い＝
人脈がある」
という勘違い

SNSをやっていると、全く知らない人から友達申請が来ることって多くないですか？この人誰だっけ？でも、もしかしたら以前名刺交換した人？？また、ビジネス交流会などで、名刺交換しただけなのに、勝手に友達扱いされていたり…など…

SNSで友達の数やフォロワーの数が、可視化される時代になったことにより、たった一度だけ会った知り合いってだけで、人脈だと勘違いする人が多くなったように思います。

確かに、あなたのビジネスをより知ってもらうために、つながりを増やすことは大切ですが、一度会っただけで「友達！」「仲間！」って言うような人から、あなたは、商品やサービスを購入したいと思いますか？

露骨な損得勘定は
見透かされている

人脈とは、本来、損得勘定はあってはいけません。この「自分が主役になる」の章では、一流のセールスマンは、「お客の未来を売る」とお話ししてきました。

これは、本当の意味で相手のことを考えた結果であって、この一流のセールスマンは、損得勘定なども全く意識もしていないからこそ、結果がついてくるのです。

私は、一流のセールスマンではありませんが、この10年間、自分からセールスをしたことはありません。ですが、おかげ様で、本当に困った人からの相談が後を絶たず、忙しい毎日を送っています。これはとてもありがたいことだと感謝しています。そして、10年、20年と変わらず仕事でつながれているたくさんの仲間に助けられています。こうした、人間関係が、本当の意味での人脈ではないかと私は考えています。

本当の意味での人脈がほしいと思うのであれば、今一度、損得勘定抜きでお客と向き合ってみてはいかがでしょうか？

パーソナルコネクター
という生き方

パーソナルコネクターとは、人と人をつなげてあげられる人のことを言います。これが、ビジネスの世界であれば、お客とお客をつなげたりできる人のことです。

あなた一人では、お客の悩みの全てを解決できないことが多々あると思います。現に私に融資の相談を持ち掛けられたとしても、何も手助けできません。ですが、金融関係で仲良くしている友人などを紹介できることはできます。

こうした、お客が抱える悩みに対して、損得勘定抜きで、真摯に向き合い、最善の策を考えてあげることが、10年、20年と付き合っていける人脈が出来ると私は考えます。

人のつながりが、
自然と輪になった結果が
コミュニティになる

そうした、人のつながりが自然と輪になり、共感し合える仲間が増えて、初めてコミュニティが形成されます。こういう世界が出来上がると、セールスをするという発想もなくなってきます。

人は損得勘定が大嫌いです。利用されているということに極度の嫌悪感を抱きます。そういう損得勘定抜きでの人との関わり方の積み重ねが、本当の意味での人脈につながっていきますので、意識をほんの少しだけでも変えていただければ、大変嬉しく思います。