国籍とか関係なく、誰とでも1日で友人になる方法

国籍とか関係なく
誰とでも1日で
友人になる方法

ビジネスやプライベート問わず、コミュニケーションを円滑にしたいという想いは老若男女問わず誰しもが持っていることかなと思います。私もコミュニケーションが円滑にできればどれだけ良いかと思う人間の1人です。

今回はそんなコミュニケーションがうまく行かないことで引き起こされたしくじり話を耳にしたので、そのエピソードを紹介します。

今回のしくじり話から得たもの

国籍とか関係なく、誰とでも1日で友人になる方法

社長と部長が雑談している場に居合わせたある日の喫煙所。

始めは2人の会話をスマホ片手にタバコを吸いながら何となく聞く程度でしたが社長から 「コミュニケーションの極意」「どんな人とでもすぐに親友になれる」というパワーワードが出てきた当たりからどんな話をしているのか気になり、私は自然と聞き耳を立てるようになっていました。

社長は誰から見てもコミュニケーション能力の塊のような方で業種問わず交友関係も広く、様々なジャンルに広く深く精通し喫煙所では社長を中心に輪が自然とできるほどでした。社長と部長は世間話をひとしきりしたのち部長が喫煙所から先に退出し、社長1人となりました。すかさず私は社長に尋ねました。



「横からすみませんが、部長と話している中でコミュニケーションの極意という話があり気になっています。どんなことをお話しされてたんですか?」

社長
「あ、聞いてたんだね。」


「はい。極意があるならぜひお聞きしたいなと思ってまして。社長みたいな広い交友関係を持てるコミュニケーション能力は正直憧れます。」

社長
「別に難しいことではないよ。じゃあさっき部長と何を話していたかから簡単に話すね。その方が分かりやすいと思うし」


と言い、社長は先ほどの部長との話を簡単に説明してくれました。会話の流れを要約すると大体こんな感じでした。

かなり前の話で2004年頃、部長は前職で人材派遣の会社に勤めており事業拡大のため中国に支店を作るという際に起きたとのこと。

中国現地には中国語を少し話せる部下が出向となり、始めは楽しそうにしていたが徐々に環境の違いとか現地人との価値観の違いとか摩擦が生じてて、なかなか馴染めなかったらしく、よくメールで愚痴をこぼしていたそう。

ある日、その愚痴メールのCCに中国現地の中国人リーダーが入っていたという事件が起こった。中国の取引先は激怒し、それが引き金となり取引停止。中国に人材派遣の支店ができていれば、ビッグビジネスとなり、上手くいけば、億単位の収益が望めたビジネスがたった1通のメールで水の泡になってしまったというしくじり話。


「(……)」

社長
「かなり横暴な態度も取っていたそうだから現地の方にも鬱憤が溜まってたみたい」


「そりゃ怒りますよね、そもそもなんでCCなんて入れちゃったんですかね」

社長
「メールに対する認識が甘かったんだろうね。そもそもメールは残っちゃうものだから1通1通細心の注意をしないといけないってことを考えられなかったんだろうね、ただこの問題の本質はそこじゃないんだよね、もう気がついていると思うけど」


コミュニケーションですか?」

社長
「そうそう、この問題ってそもそもコミュニケーションさえ取れていれば全てが上手く行ってると思うよ。コミュニケーションなんてものはいかに相手に信頼してもらえるか?に掛かっているからね。現地の方から信頼されていたらその部下も横柄な態度なんて取らなかっただろうしね。」


「それはそうですね、ただどうやって現地の人に信頼してもらえばよかったんですかね?それは簡単にできない気がします」

社長
簡単さ、自信を持って言える。私のやり方を真似すれば誰でも絶対に信頼してもらえる。大体この部下は少しは中国語ができるって話なのでもう確実に」

私は社長の自信満々の回答に圧倒されました。


「そんな方法があるならぜひ知りたいです」

私はいつもの癖で社長の言葉をスマホのメモに記録しようとスマホに手をかけていました。
社長は少し黙ってタバコの煙を吐き、私の準備ができたことを確認したのちゆっくりと話し始めました。

社長
「信頼してもらうことで一番大切なことは相手に興味関心を持っているとわかってもらうこと。自分のことをわかってくれている、理解してくれていると思った瞬間に人は親しみや好感、信頼を感じるようになるんだ。今回の場合だったら、まず中国人の仕事仲間に中国に来たのが初めてだからと美味しい料理を質問してみる。そしたら実際に食べにいくと行動を起こす」


「なんだか普通ですね。大抵の人が食べに行くんじゃないですか?」

社長
「いやいや、意外に聞いても行かないのよ。聞いても半分は行かない。後日でもいいかって思ってしまう。でも聞いたら必ずその日に行く。そして次の日、必ず感想を伝えに行く。美味しいとか不味いとか感想の内容は別になんでも良い。一通り感想を伝えたら、また他の店も聞いてみて、それでまた行ってみて、次の日に感想を言う。また店を聞くとついでに一緒に行かないか?と誘ってみる。そうすると経験上、ほぼほぼ断られない。この人は自分の紹介を実際に受けてくれる人っていう信頼が生まれてるから。食事に行ったら食事に行ったで趣味とか好きな物を聞き出して、またその好きなことを試して感想を言う。この繰り返しさ。向こうから勝手に紹介してくるようになったら勝ちさ


「なるほど」

確かに社長の言うことは的を得ていました。私も世間話の中で色々と知人から紹介を受けたりしますが、紹介された物を全て試してみるなんてことはしたことはありませんでしたし、即日で感想をいうなんてことも全くしていません。

ただ、それをやられれば嬉しい気持ちに誰でもなることは容易に想像ができ、自分が好きで紹介したものをすぐに試して、すぐに感想を伝えてくれて、再度紹介したら、またすぐに試してくれる。これほど紹介しがいがある人はいません。


これがコミュニケーションのコツかと納得しました。

社長がなぜ色々なジャンルを深く広く知っているかは、色々な人の紹介を全てこなして自分なりの感想を話すようにしているからなのだなと。

ほんプラの教材にも「歩み寄りのスタンスを持つ」という項目があります。大きな共感や信頼によって深くラポールを築き、歩み寄りのスタンスを取ることで相手はあなたのファンになるのです。今回のしくじり話はこの項目に当てはまります。

ビジネスにおいても信頼を積み上げていくことは大きな武器となります。その武器を上手く使い、相手の懐にもぐりこむことができればこれほど有利なことはありません。ただ、歩み寄るだけでは、あくまで対等な立ち位置までという場合がほとんどです。

よりビジネスで有利な立場を形成したければ「肩書き」を有効活用することが望ましいです。肩書については教材で詳しく説明していますので、興味があれば一度覗いてみてはいかがでしょうか?

この記事を書いた人

遠藤彰

「本業+α」専属講師

今までインターネットマーケティングを教えてきた数は1000人以上。
パソコン知識が全く無い生徒でもインターネットから売上を上げることに成功している。

指導者としてだけではなくインターネットマーケッターとして活動。
飲食店の集客ではインターネット広告により年間1万人を来店させ売上アップに貢献。
通販ショップ、医療関係、学習塾など活動は多岐に渡る。

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