働き方改革とは「働く意識改革」

「本書で学べること」
のあとがき

働き方改革 =
働く意識改革

著者である私もサラリーマン時代から本業以外に取り組んできました。そのスタートは「お金が欲しいから」「空いた時間を有効活用したいから」「スキルアップのため」このような理由だったと思います。もしかしたら、あなたも同じような理由かもしれませんね。

本業以外の取り組みを始めようと思った方のほとんどが「どうすればもっと安心して余裕を持って暮らせるのか?」「将来、年金はどうなるのか?」「子供の教育費、結婚生活」「10年後、今の会社が続いているのか?」将来のお金に対する不安が大半だと思います。そういう世の中の情勢に合わせて政府が打ち出したものが「働き方改革」です。

「働き方改革」の目指すもの

我が国は、「少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少」「育児や介護との両立など、働く方のニーズの多様化」などの状況に直面しています。こうした中、投資やイノベーションによる生産性向上とともに、就業機会の拡大や意欲・能力を存分に発揮できる環境を作ることが重要な課題になっています。

「働き方改革」は、この課題の解決のため、働く方の置かれた個々の事情に応じ、多様な働き方を選択できる社会を実現し、働く方一人ひとりがより良い将来の展望を持てるようにすることを目指しています。

出展:厚生労働省「「働き方改革」の実現に向けて」より

目指すものは全くそのとおりだと思います。実現すれば理想の社会に近づくことでしょう。ですが今、目に見える政策は、「労働時間法制の見直し」「雇用形態に関わらない公正な待遇の確保」というような、本当にこの政策で働き方が改革できるのか?と疑問を感じるようなものばかりです。

 これから1つニュースを紹介しようと思うのですが、個人的に私が最も衝撃を受けたものです。 内容は、2019年4月1日付で行われた富士通が発表した45歳以上に早期退職含むジョブ再配置というニュースでした。

富士通は近日中に発表する2019年4月1日付の組織改編と人事異動について、このほど社内に通達した。複数の富士通関係者によれば、4月1日付の組織・人事の骨子は次の4点である。

  1. デジタルビジネスの本格化に対応する「次世代営業本部」を営業部門内に新設する
  2. システムとサービス、プラットフォーム(ハードウエア製品)を担うテクノロジーソリューション部門にあるアシュアランス本部や品質保証関連組織を、社長直下の「品質保証本部」として統合し、塚野英博副社長(社長補佐・最高財務責任者兼アメリカリージョン長兼グローバルコーポレート部門長)が担当する
  3. プラットフォームグループに5GやIoT(インターネット・オブ・シングズ)など新事業のクラウド展開に向けたビジネス企画・開発を担う「戦略企画本部」を新設する一方、「サービスオリエンテッドカンパニー」を掲げ始めた富士通におけるハード事業の今後の在り方を検討する「サーバー・ストレージ事業改革担当」と「ネットワーク事業改革担当」を置き、前者を河部本章執行役員専務、後者を松本端午執行役員常務が担当する
  4. 2019年1月末に締め切った間接部門従業員の割り増し給付金付き早期退職を含めた今後のジョブ選択を45歳以上の富士通グループ全従業員に拡大する

要約すると、新しい営業部を作ったのでそこに配属する社員のことをお話しています。流し読みをしてしまうと「新しい部署ができるなんてよくあること」なんていう解釈になるかもしれませんが、注意深く読んでみると、4 の「2019年1月末に締め切った間接部門従業員の割り増し給付金付き早期退職を含めた今後のジョブ選択を45歳以上の富士通グループ全従業員に拡大する」という項目が衝撃的です。

4 で言われていることは、富士通に務める45歳以上の方は全てを対象に、「希望退職」か「強制部署異動(営業やSEなど)」と言うのです。

例えば、富士通に大卒(23歳)で入社して、ずっと経理一筋でやってきた方が営業部へ強制異動を命じられた場合、富士通で働き続けるのであれば、今まで培ってきた22年間のキャリアをゼロに、1から営業に必要となるスキルを身に付けていかなければならないのです。

 

新しいことにチャレンジできるから、これは良いキッカケだと思う方も中にはいるかもしれませんが大抵の方は「今ままで積み上げてきた20数年のキャリアを大切にしたい」と思うのではないでしょうか?もし仮に、希望退職した方も、まだ45歳です。70歳が定年になると言われているので、定年まで後25年は働かなければとても生活はしていけません。

45歳からの転職活動。終身雇用の制度でコツコツ上げてきた待遇も無くなりますし、雇ってくれる会社を見つけるのもなかなか厳しいと思います。勤め続けても辛い、辞めても辛い。入社しての23年間、これからの25年間……まだ定年までの折り返し地点にも立っていない状態で厳しい選択を強要されるのです。

このような出来事があると、大企業に勤めているからと言って安泰でないと思わされますし、私の周りでもこのような話をすると悲観的に捉える方が大勢います。では、本当にキャリアの面でも給与の面でも本当に悲観的な状況なのでしょうか?私が思うに、視点や仕事へのアプローチ方法を工夫すれば、仮に営業に回ったとしても、仮に早期退職し転職してもうまくいってしまうように思えます。

「本業+α」でも重要視している、この考え方を取り入れればそんなに悲観的にならずに済むのではないかと思えるのです。
本業+αではこの考え方のことを「スキル面積」と呼び、スキル面積が大きければ、必要とされる人間になると定義しています。

【スキル面積】

漫画や小説などで、よく見かける、パワー、スピードなどを五角形で記したものです。
この面積が大きければ大きいほど、全く畑違いな部署を経験したとしても、その経験を活かすことで、このスキル面積が大きくなり評価につながるのです。

仮に、経理から営業へ異動になったとしても、今まで培った経理スキルと新たに得る営業スキルを掛け合わせた「予算やコストが分かる営業」という新たなスタイルを確立できます。これは何も経理から営業に異動になった時のみではなく、営業から経理になったとしても人事から経理になったとしても今まで自分がどんな経験を積んできたのかその経験をいかにして組み合わせて表現するか……如何にして【スキル面積】を大きくしそれをアピールするかが優秀か優秀ではないかを分けるのです。

本書を読んでいただいている方ならお気付きですよね?

世の中の悲観的なニュースに踊らされることなく、今の自分の「スキル面積」を見つめなおし、視点を変え、何を変えていかなければならないのかを、今一度見つめなおすことが大事だと。

「本業+α」では、「働き方改革」は「働く意識の改革」と位置付けています。
ネガティブな情報も、心の持ちようでポジティブに変えられるのです。

さぁ、皆さん!
「本業+α」を通じて、私たちと一緒に自分を見つめ直し「スキル面積」を大きくして、心豊かな人生が送れるように変えていきましょう。

 

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