1 2 3 4 5 6 ビジネスにおいて伝えることの難しさ ビジネスにおける最大の障壁「心理ブロック」 「心理ブロック」を取り除くために必要なことは? どんなに優れた「話し方」や「文章力」「イメージ」を駆使してもビジネスで成約を取ることはかなり難しいことです。ネット通販の世界では、購入確認画面で70%のお客が「購入を見送ってしまう」というデータもあるぐらい、成約を取るという行為はハードルの高いことなのです。 横スクロールしてご覧いただけます では、なぜこんなにも離脱をしていくのでしょうか? それはビジネスにおける最大の障壁「心理ブロック」が働くからです。「心理ブロック」とはお客が無意識のうちに働く防衛本能です。前述までの様々な「伝える方法」は、あくまで友人や同僚など関係も近しく、関係性においても双方に金銭的利益が発生しない前提で話してきました。基本的な人間関係においての基本的なテクニックなので、ビジネスにおいても大きく変わらないですが、問題はビジネスでの関係となると、ここに「金銭的利益が発生する=心理ブロック」が働いてしまうというポイントがあるのです。 友人関係での話であれば、体調が悪い時に「体は大丈夫?」と心配する言葉をかけられたとしたら、純粋に心配してくれているんだなって素直に感じるでしょう。しかしこれが、サプリや健康食品などの営業マンからの心配だったなら、人によっては「もしかしたらサプリや健康食品の紹介をされる?」などと心理ブロックが働き、素直に感謝できないかもしれません。 あくまでビジネスでの関係となると、どうしても「お金」という利益が絡んでしまうのが必然なので、この心理ブロックが働いてしまうという事を意識して接するようにしなければなりません。 「心理ブロック」を取り除くために必要なことは? この「心理ブロック」を取り除くためには必要なポイントが2つあります。 あなたが何者に見られているのかを知ること あなたにお金を払っても損をしないと思ってもらうこと なのです。これはあなた自身の肩書きや自己プロフィールなどの事ではありません。 わかりやすい例でお話しすると、仮にあなたが美容師だったとします。自分の腕にも多少なりとも自信があり、お客にも気に入ってもらえてると感じています。でも、もしお客から「技術が少し足りないな」と思われていたとしたらどうなるでしょうか?次から指名されないかもしれませんよね。 これが「自分が思う自分」と「相手が思う自分」のギャップなのです。よく肩書きや経験などにこだわる人に「自分はこう見られている」がイコール「相手も同じように見ている」と勘違いしている人がいます。ですがこれは大きな間違いです。あくまで肩書や経験はあなたという人間を覆う洋服でしかありません。その洋服がどんな色なのか形なのか、そしてどんな印象を与えているのかはお客が判断することなのです。 美容師の例でいえば、もっとお客とコミュニケーションを取って、お客の本心を聞き出し、考えのギャップを埋めていけば、お客を手放す結果にならなかったかもしれません。ビジネスにおいては自身を客観的に分析する視点が重要なのです。 「相手が自分をどういう人に見ているのか」を強く意識し、その「相手が感じている自分」に合わせた人格を作り、その人格に合った話し方や聞き方、商品やサービスの提供をする事で、相手とのギャップを埋める事ができます。「この人にならお金を払っても損をしない」と思ってもらえた時こそ、心理ブロックを取り除くきっかけとなり成約につながっていくのです。 1 2 3 4 5 6 前に戻る 次に進む
10章の収録内容 伝える力 伝える方法の種類と伝える力の本質傾聴力=聞く力 伝える方法の種類と伝える力の本質話す力・書く力 伝える方法の種類と伝える力の本質描く力 伝える方法の種類と伝える力の本質心に響く言葉をつくる力 ビジネスにおいて伝えることの難しさ 全てにおいてお客が望む人格をつくること お客への伝わり方を意識する お客は理屈ではなく感情でしか購入しない あとがき 重みがあり、相手に響く文章を書くコピーライティングの鉄則を「本質論」から紐解く