1 2 3 4 5 6 事業体目線でマーケティング 事業体目線とはひとりよがりにならないこと 現実の相手を想像することが大事です ビジネスでは魔法や錬金術のように、どこからともなく勝手にお金が生まれてくるということはありません。現実に生活しているお客にお金を払ってもらわなければビジネスとは言えません。つまり、ビジネスとは、「現実の相手」がいて、初めて成立します。しかし、新しくビジネスを始めるときには「自分が勝手に考えた妄想上のお客」相手のビジネスを作り出してしまいがちです。そしてビジネスの世界、特にインターネットを使ったビジネスで失敗する大半の理由が、この「妄想上のお客相手にビジネスを作り出してしまう」なのです。 インターネットを使っていたとしてもネット外でのビジネスと同じように「現実の相手」が存在することを忘れてはいけません。もしあなたがパソコンやスマホを使ってビジネスを展開するとしても、その画面の向こう側には生身の人間がいるのです。そして妄想で勝手にお客を決めつけてはいけません。 ビジネスでは、「ペルソナマーケティング」という重要な言葉があります。「仮想客(ペルソナ)を設定し、その人が購入する過程を想像し、商品を提供するためのマーケティングを設計する」というものです。 ペルソナの基本的な考え方 横スクロールしてご覧いただけます このペルソナ設定は、決して「自分の売りたい商品のために都合のいい見込み客を設定する」ことではありません。実際に自分が知っていたり、実感があったり、話したことがあったりするお客を想定して、実際起こりうるだろうことを予想して設定するものです。ポイントは、なんとなくのイメージを膨らませてペルソナを設定するのではなく、限りなくリアリティのあるペルソナを設定することです。仮想のお客を設定しますが、妄想や空想で設定してしまっては意味がなく、実際に存在する人を思い浮かべたり、実際にペルソナに近い人に話を聞いてみることが、精度の高いペルソナ作りのコツなので是非試してみてください。 また、見込み客と適切なコミュニケーションを取ろうとせず、勝手なペルソナを設定してマーケティングしようとするのは商品にもお客にも愛が足りないことが見透かされてしまいます。お客のためにも、自分のビジネスを長期的に成長させて行くためにも、見込み客との接点を1つ1つ大事にして、積極的にコミュニケーションを取り、より精度の高いペルソナ設定をすることを心がけてください。事業体目線というのは、ひとりよがりにならず、自分の勝手な妄想を無くしていく心構えのことなのです。 そして、ビジネスを継続することで、イメージしていたペルソナとの違いを見つけたり、ペルソナの変化に気付くことができます。事業体目線でマーケティングをするということは、変化の連続や、テストの連続がつきものです。一度決めたペルソナやコンセプトであっても、事業として継続していくうちに変化していくものなので、常にテストをしていく意識をもち、テストの結果をマーケティングに反映させ続けることを、絶えず繰り返していきましょう。 事業継続とともにペルソナは変化することを強く意識する 横スクロールしてご覧いただけます 1 2 3 4 5 6 前に戻る 次に進む
2章の収録内容 自分のコア探し テーマを決める(コア・コンセプト) 「自分らしさ」からテーマを発掘する 自分のコアを探す6パターン ライバルがいるところで勝負する 事業体目線でマーケティング 見込み客は90%が離脱する あとがき自分らしさを追求するということ