1 2 3 4 5 6 ライバルがいるところで勝負する 市場のあるところにしかビジネスは存在しない 重要なことは需要があるかどうか? テーマはビジネスに使うわけですから、市場性のある現実的なものでなければなりません。せっかくテーマを考えたとしても、それが売上につながらないものだとしたら全く意味がなく、ある程度売上の見込める現実的なテーマを設定し直す必要があります。それほど、結果につなげるということはとても大切なことなのです。 では、ビジネスとして現実的なテーマを設定するにはどうすればよいでしょうか? ビジネスを行う上で、何が現実的なテーマで、そして、何がそうではないのか、判断がつかないことの方が多いと思います。なんとなくで決めてしまったり、自分の勝手な思い込みや想像で進めてしまうと、後々後悔することになる可能性も高いでしょう。 そこで、現実的で市場性のあるテーマを設定するためには、もっとも確実で判断基準が明確な方法があることを知ることが大切なのです。そして、その方法とは、 「既にその市場でビジネスが成立しているものをやる」ことなのです。 あなたがテーマにした商品やサービスを、販売している人がいなかったとしても、コンセプトとコアが似ていて、コミュニティや販売方法が違うだけなら、アイデア次第で、ビジネスとして成立する可能性があります。 例えば、痩せるために運動をしようとジムに行く人がいるのであれば、インターネット上で痩せるためのストレッチを教える講座を開いても成立しますし、歌を習う学校がネット外で成立しているならば、オンライン上で歌を教えるコンテンツも成立するということです。 「ライバルがいる市場で勝負する」 既にその市場でビジネスが成立していたとしても、「ライバルがいる市場」なのか「ライバルがいない市場」なのかを見ることも大切です。似たような市場での経験があったり、似たようなビジネスモデルの、似たような需要を持つお客の相手をしたことがあれば、別ですが、基本的にライバル不在のところは、ビジネスとして成立し辛いのが現実です。 ライバルがいない市場というのは、そもそも市場の需要がないため、どこの企業もその市場に参入していないということが考えられます。ライバルがいない方が、その市場の先駆者となって市場を独占できるのではないかと思っていても、意外と需要がないという可能性もあります。もし需要があった場合でも、ビジネス初心者だとモデリングができずに上手く展開していけなかったりするため、オススメではないのです。 ライバルがいる市場で勝負する 横スクロールしてご覧いただけます 逆に、ライバルが多いところはそのぶん市場が大きく、小さな事業主でもその小ささを活かせば需要があるので、参入しやすい市場であると言えます。ライバルが多いということはそのぶん需要があるのでチャンスが多く、モデリングする対象も多いため、初心者が初めてビジネスをする上では適した市場だといえます。スポーツで例えるとわかりやすいのですが、ライバルの少ないスポーツは参加者が少ないのでスポーツ観戦者も少なく、プロになる人も少なく、プロとしてビジネスが成立している人もその分少なくなります。 関連事業で成立しているビジネスも少なく、国の応援や助成金、文化的に支える理由があるなど特殊な事情がない限り、ビジネスとして展開しにくい状況であり、そこに全くの素人の状態で参入していくとしたら... 想像するだけで難易度の高い道であることがわかると思います。出店数の多さは、ビジネスとしての成立のしやすさでもあるのです。以上のことから、初心者がこれからビジネスのテーマを決めて行く上では、市場が大きくライバルの多いところに参入し、より自分のコア・コンセプトに近いモデルを見つけ、徹底的にモデリングをしていくことが重要といえるでしょう。 1 2 3 4 5 6 前に戻る 次に進む
2章の収録内容 自分のコア探し テーマを決める(コア・コンセプト) 「自分らしさ」からテーマを発掘する 自分のコアを探す6パターン ライバルがいるところで勝負する 事業体目線でマーケティング 見込み客は90%が離脱する あとがき自分らしさを追求するということ