マネタイズを考慮したモデル選定の具体例

ビジネスモデルの具体例

まず販売する商品や
サービスのセグメントの
メリット・デメリットを知る

あなたが販売するものは?
「物?」「スキル?」
「知識?」「お金?」

ビジネスの根本的な流れは「販売→納得→購入」であると5章でもお話ししましたが、ビジネスモデルの具体例として本書で推奨しているインターネットを活用したビジネスを手法ごとにセグメント(分類)し、具体的に解説していきます。ビジネスをしていく上では、この具体例のいずれかに当てはまることになります。今あるビジネスの種類を知っておくことで自分がどのビジネスに向いているのかをあらかじめ考えておくことができ、どのような流れで利益を出していくことができるのかについて理解することもできるのでメリット・デメリットを学びながらうまく見極めていきましょう。

ビジネスは以下の4種類にセグメントに分けることができます。さらにそれらを実店舗を構えたリアルでやるのか、インターネット上のWebショップでやるのかで分けることができ、以下の図のように表すことができます。

4つのビジネスセグメント

4つのビジネスセグメント

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今回はインターネット上でビジネスをするという観点から物・スキル・知識・お金をそれぞれ販売していくにあたっての特長を詳しく解説していきます。

物を販売する

を販売する

物販は最もリアルなビジネスに近いインターネットを活用したビジネスになります。近年では、わざわざお店に出向いてショッピングをすることすら億劫に感じる消費者も多く、インターネットで注文して買い物をすることが当たり前になっています。例えばアパレルブランドでもECサイトを設けネットショップとして展開することでリアルに出店している店舗以上の売上を上げています。こういった物販を一般の方が始める上で、まずイメージできるものとしてヤフオクやメルカリが挙げられます。

物販の基本的な考え方は「安い時に(安いところから)買って、高い時(高く売れるところ)に売る」ということに尽きます。キャッシュポイントとしては物を販売し、お金を受け取るというリアルなビジネスに近い形です。

メリット1
「自分の価値は必要ない」ということです。なぜかというと自分を売り込んでいくのではなく「物(商品)の価値を売る」からです。例えば、自分が持っている iPhoneを売るとします。そのiPhoneの相場が約6万円程度になっている時、物販の初心者だからといってその人のiPhoneが1万や2万の価値になることはまずありません。逆に、物販を長年行なっている人でもiPhoneの価値が10万や20万になることもありません。このように、スキルによって利益が大きく変化しにくいので一定額の利益を出すことが可能です。
メリット2
基本的に物販はAmazonやメルカリで行うので、自ら物販サイトを立ち上げ、集客をする必要がありません。インターネットを活用したビジネスをしていく際に集客で挫折してしまう人が大多数なので集客に気を使わないでいいというポイントは大きなメリットになります。大手サイトに集まったお客に対して直接売り込んでいけるので、短期間での現金化が見込めます。
デメリット1
「最初にある程度のお金が必要」なことです。物販をするには、テストマーケティングを行い、その商品が売れやすい、売れにくいについてのデータを取っていかなくてはなりません。また、物を売る手法ですのでもちろんのことですが、売れないこともあります。売れなかった際は自分の手元に商品だけが残り、負債を抱えることになってしまいます。
デメリット2
「売れるほど大変になる」ことです。物販では物を仕入れ、お客に販売していくことがメインの作業です。なので商品が多く売れれば売れるほど、包装や発送などの作業が大変になってきてアルバイトと同じような労働対価のビジネスになっていく傾向があります。
 
スキルを販売する

スキルを販売する

このスキル販売とは、企業対企業、個人対企業、個人対個人で技術に関係する仕事を請け負うことです。身近なところでは美容師や料理人などがわかりやすいでしょう。建築関係の職人もこれにあたると言えます。また、デザイン制作やシステム開発、広告代理などもスキル販売にあたりますね。

最近ではフリーランスのプログラマーが企業から案件をもらうのも主流になってきました。クラウドワークスやランサーズといったスキル販売の大手サイトでは「料理系のブログを書いて欲しいです! 1記事5000円」といった形で仕事をもらうこともできます。キャッシュポイントはリアルな事業と同様で依頼された業務に応じて報酬を受け取るという形です。

メリット1
どんなビジネスであれ、あなたが持つスキルに自信があるなら、どんどん仕事を請け負うことができます。場所を問わないビジネスであれば、リアルな事業とは違い、全国から数多くの仕事を受注することもできます。スキルを売るビジネスは「自分の価値」が利益を大きく左右しますので、自分に自信のある方、自身の価値をもっと高めていきたい方にはお勧めのビジネスです。
メリット2
集客の面では物販と同様で、一括見積サイトや個人への仕事紹介サイトの運営側が行なってくれるので自ら仕事を探す手間が省けます。その反面、単価の高い仕事をしていきたいのであれば自ら仕事を探す姿勢や、サイト内での評価を挙げていく努力も必要になってきます。人気案件は倍率も高く、そこで過去の実績やプレゼン能力が重要視されるので「自己アピール」のスキルを高めることでどんどん仕事を請け負うことが可能です。
デメリット1
スキルを売るビジネスは、業種も限られているため、競合が多いのも事実です。そのため報酬単価もどんどん価格破壊され安価になってきてるのも事実です。これから新しく始めようとする方は実績作りのため安価な仕事でも割り切って仕事をこなすことが大切になってきますので、しばらくは労働対価が悪くなる傾向があります。
デメリット2
求められるスキルは日進月歩で進化しています。どんどん新しいスキルを習得していかないと時代遅れのスキルとなり、世代交代とともに仕事の受注量が激減するリスクもあります。ですので、いつまでも過去の栄光や実績にあぐらをかくことなく、絶えず新しいスキルを身に付けていく姿勢が大事になります。
知識を販売する

知識を販売する

知識の販売ということを、イメージできない方も多数いるのではないでしょうか?この知識を販売するというビジネスはわかりやすく言うと、学校や塾、ビジネススクールやカルチャースクールをイメージするとわかりやすいと思います。今まで勉強してきたものを「アウトプット」するビジネスだとも言えるでしょう。

この知識を販売する手法は、Webの進化とともに目覚ましい進化を遂げました。最近では受験勉強用の教材もゲーム化されたり、オンライン動画教材として提供されたり、これからも進化を遂げていくビジネスだと言えます。

メリット1
知識の販売の最大のメリットは「利益率が高い」ことです。その理由は商品そのものが「無形物」であるということです。この「無形物」というものは、一つ作れば後はコピーして量産できるため、製造原価を最小限で抑えられるため売れれば売れるほど利益が上がります。リアルなセミナー形式であれば会場費など経費もかかりますが、オンラインセミナーなどであれば集客数次第で売上はどんどん上がります。
メリット2
自分をブランディングすることにより、どんどんお客から求められるようになるので、ある程度商品の値段が高くても購入につながります。お客に「その商品を買いたい」ではなく「あなたから買いたい」と言われるようになることがUSP(ユニークセリングプロポジション)をつけるということにつながります。知識の販売の商品はあなた自身です。あなの知識と価値を高めることで継続的な利益につながるのでやりがいにもつながるでしょう。
デメリット1
まず、売れるまでに大変時間がかかります。人気や知名度がある人が商品を販売すれば大きな利益を出すことができますが、今からビジネスを始める方にとっては自分の商品を買ってくれる土台を作り上げなくてはいけません。また、あなたが持っている知識がお客にとって価値のあるものなのかどうかのリサーチも重要になってきます。
デメリット2
自分でブログやサイトを運営していくことが前提なので、集客も自分で行なっていく必要があります。自分が主体となってお客を集めていかないと売上もすぐになくなってしまうので、どのようにお客を集めるかを常に考え、リサーチし、最適な集客方法を見つけていきましょう。
 
お金を販売する

お金を販売する

お金を販売するといわれてもなかなかピンとこない言葉です。これは「お金を使ってお金を生む」という意味です。わかりやすく言えば銀行や金融業、リースなどのように、お金を貸してその利息で利益を得るビジネスモデルです。もっとあなたの身近なビジネスとしてお話しすると、株や有価証券、仮想通貨やFXなど投資ビジネスをイメージするとわかりやすいと思います。

このビジネスの優れているところは、持っている資産に応じて知識と目利きの力のみで爆発的な利益を生み出すことができるという点です。もし余剰資産がある方は是非試していただきたいビジネスになります。

メリット1
「物を売る」「スキルを売る」「知識を売る」これらのビジネスには、それぞれ専門の知識が必要となります。ただし、お金を使ってお金を稼ぐ方法は、資産があれば、お金の知識と人や会社を見る目を養うだけで、利益を得ることができます。また、投資する金額により莫大な利益を得ることも可能となります。
メリット2
世の中には無数の投資ビジネスが存在します。従来からある、株式投資やFX、先物取引などに加え、仮想通貨であったり、投資型のクラウドファンディングも出てきました。投資ビジネスも世の中の進化とともに多様化してきていると言えるでしょう。あなたが「お金を使ってお金を稼ぐ」方法に興味があるなら、多様化した今なら自分にあった投資ビジネスを見つけられる可能性が高いです。
デメリット1
投資ビジネスの最大のデメリットは、投資割れのリスクです。投資とは必ずしも元本が保証されている訳ではありません。あくまでお金を生むための武器がお金なので、暴落した場合、投資先が倒産した場合など、お金そのものを無くしてしまうため、ダメージは大きくなります。リスク分散をした投資先を見つける目が大切になります。
デメリット2
元手にお金がないと投資ビジネスを行うことができません。お金を使ってお金を稼ぐので、投資するお金がないということは売るものがないというのと同じになります。また投資ビジネスを始めるにあたって、借金をして始める方をしばし見ますが、リスクが大きいため間違っても慎重な判断が重要となります。

このスキル販売とは、企業対企業、個人対企業、個人対個人で技術に関係する仕事を請け負うことです。身近なところでは美容師や料理人などがわかりやすいでしょう。建築関係の職人もこれにあたると言えます。また、デザイン制作やシステム開発、広告代理なども以上が4つのビジネスセグメントの特長です。それぞれのビジネスには必ず利点(メリット)とリスク(デメリット)がついてまわります。大切なことはメリット・デメリットを理解し、あなたのビジネスモデルに反映させ、モデリングの精度をあげていくことなのです。

多様化した次世代型
ビジネスセグメント例

多様化した次世代型ビジネスセグメント例

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まずは、現在のビジネスセグメントは上記の図のように複雑に入り乱れていることも理解してください。物販ビジネスを手掛けている企業や投資ビジネスを展開している企業が、その売り方のノウハウを知識ビジネスとして展開したり、スキルビジネスとして運用代行したりとビジネスが多様化している世の中です。

時代が変わり、働き方も変わり、思考も変わる。

その流れに合わせてビジネスのセグメントにも変革の時が来たと言っても過言ではないでしょう。 あなたがやろうとしているビジネスも、従来型ではなく、今の時代にあった複合したビジネスモデルを模索してみましょう。その模索が、「あなたらしいビジネス」を生み出すことができるはずです。

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