講師レイの語り
経営層の
“言語”を理解せよ
前章で学んだ「数字を語る力」は、
提案を通すための土台です。
数字の根拠とストーリーを整理できたら、
次に必要なのは、**その数字を“誰にどう伝えるか”**という視点です。
自社の経営層であれ、取引先の経営層であれ、
数字をどう伝えるかが、提案の通る・通らないを分けます。
同じ内容でも、語る言葉が違えば、受け取られ方はまったく変わります。
経営層が聞きたいのは、「どんな作業をするか」ではなく、
**「なぜそれを今やるのか」「その投資で何が変わるのか」**なのです。
AIが観察している限り、DX提案が通らない理由の多くは、
**「相手の言語で話していない」**ことにあります。
現場の提案者は「どう改善するか」を語ります。
しかし経営層が知りたいのは、「なぜ今やるのか」。
彼らの関心は“施策”ではなく、“意思決定の妥当性”にあります。
AIの視点で見ると、経営層の脳は“意思決定”のために設計されています。
求めているのは、「結果の見通し」や「投資のリスク」。
そこに“業務の詳細説明”を長く話してしまうと、話がすれ違う。
DX提案が通らないのは、内容のレベルが低いからではありません。
経営層が聞きたい言葉と、現場が語る言葉がズレているからです。
数字を語る力を身につけたあなたに、次に求められるのは、
**「経営層の言語に翻訳する力」**です。
経営層が判断しやすい形で、
「この提案が採用された未来」を描けるかどうか――
それが、提案が通るかどうかを決めます。