メンターからのコメント
人を動かすのは、
論破ではなく設計
――肯定・否定・未来という3段階の設計。
レイが語っていたこの構造を、海外では「A.C.R法(Acknowledge → Contrast → Reframe)」と呼ぶそうです。
実は心理学・交渉学・行動経済学の複数の分野でも裏づけがある、
いわば“人を動かす科学的手法”。
日本語で言えば「共感的リフレーミング」に近い考え方だそうです。
正直、この話を聞いたとき、本気で驚きました。
なぜなら――自分が昔から自然にこの手法を使っていたからです。
私はこれまで、数えきれないほどのプレゼンやコンペに参加してきました。
その中で、“金額以外で負けたことはほとんどない”というのが密かな自負です。
今振り返ると、勝因はこの「順序」にあったんだと思います。
まず相手を肯定する。
そのうえで、やさしく課題をあぶり出す。
そして最後に、改善後の未来をリアルに見せる。
この流れを意識するだけで、相手の表情が変わり、空気が動き出す。
これは経験上、何度も体感してきたことです。
最近は“論破ブーム”とも言われていますが、
私は“言葉で勝つ”ことよりも、“リアルを動かす”ことの方がずっと大事だと思っています。
議論やディベートも価値はありますが、最終的に変わるべきは現場と人の行動。
私は、相手と共感のポイントを見つけ出し、そこから現実を変えていくほうに重きを置いてきました。
この手法は、DXの提案だけでなく、
チームマネジメント、営業、教育、そして人間関係そのものにも応用できます。
人を動かすのは、論破ではなく設計。
この3段階の流れを、ぜひあなたの現場でも試してみてください。
そして次の章では、
“共感をどう数値で支え、どう物語として伝えるか”を解説していきます。
数字とストーリーのバランスが取れた提案こそ、
人の心を動かし、DXを動かす“本当の伝達力”です。