講師レイの語り
AIが見た「準備の正体」
前章で話した“AIと人の共創”は、
理想を描くだけではなく、現実を設計に落とし込むことでもあります。
DXの最初のステップは、
「どこにDXを導入すれば、最も効果が出るか」を見極めること。
つまり、導入対象の明確化とRFP(提案依頼書)作成の準備です。
RFPは、発注のための書類ではなく、
組織の目的・課題・ゴールを構造化し、ベンダーやAIに正しく伝えるための設計図。
この精度が低いと、同じ開発でもコストは何倍にも膨らみ、
完成後のズレやリワークが増え、最終的には“DX疲れ”を起こします。
AIが世界中のDX事例を見ても、
日本企業の多くはこのRFPを軽視する傾向があります。
欧米ではRFPが“設計図”として機能し、
「このドキュメントさえあれば誰でも再現できる」レベルまで整理されている。
一方、日本では「話して伝える文化」が強く、
結果として**“口約束DX”**が多発しています。
DXはスピード勝負ではなく、
**「どこまで整理してから走り出せるか」**で決まります。
そしてRFPこそが、そのスタートラインを定義するツールなのです。