1 2 3 4 5 直接原価と販売原価のバランスを知る 商品単価を構成する「直接原価」と販売するために必要な「販売原価」 コスト意識はビジネスをやる上での必須スキルです 商品単価を構成する要素の中に、「直接原価」という項目があると初めにお話ししましたが、「直接原価」とは言葉の通り、その商品やサービスを作る上で必ず必要な「製造原価」になります。飲食店で料理を出すのであれば、食材や調味料などのコストなどがこれにあたります。家電や家具など物理的に商品を作る商売であれば、材料費やその作るまでにかかった光熱費や人件費含めた経費が全て「製造原価」となります。 もし仮に1,000個の商品を作る上で、かかった材料費・光熱費・人件費の合計金額を1,000で割り、商品1個あたりの原価を算出します。この原価を商品価格の何%に設定なるかが「原価率」という言葉で表されます。それとは別にその作った商品やサービスを販売するために、広告費をかけたりDMを配ったり、店舗で販売するための人件費などを「販売原価」と言います。 ビジネスとして商品やサービスを販売していく上で大切なことは、この「直接原価」と「販売原価」のバランスを見ながら「粗利益」の予測を作っていくことにあります。それほど大きくない市場で原価率の高い商品に広告費をどんどんかけてしまうと、売れば売るほど赤字になってしまいます。ビジネスの基本は利益を得ること。この点を意識して 「直接原価」と「販売原価」を設定しましょう。 「直接原価」と「販売原価」のバランスについて 横スクロールしてご覧いただけます 売上とコストのバランスを意識するスキルは、ビジネスをやる上で一番大切なスキルです。是非このバランス感覚を磨いてください。下に「直接原価」と「販売原価」の業界常識を覆し大きくビジネスを成功させている有名企業の一例です。 大手ステーキーチェーンの例 横スクロールしてご覧いただけます 有名ダイエットサプリメーカーの例 横スクロールしてご覧いただけます 上記のように「直接原価」と「販売原価」のバランスをどのように設定するかはビジネスによって変わってきます。飲食店であれば提供する料理のクオリティや食べてもらう場所の雰囲気など、何にこだわりを持ち、何に力を入れるのかは「3つのC」でもお話しした自身のコアです。お客に何を提供するのか、どんな気持ちになってもらいたいかという根底の部分を思い起こすことがバランスの設定を決定づけるのです。 1 2 3 4 5 前に戻る 次に進む
6章の収録内容 マーケティングの公式【顧客単価】 顧客単価の設定方法 顧客単価アップ施策【クロスセル】【アップセル】 顧客単価アップ施策【LTVの最大化】 直接原価と販売原価のバランスを知る あとがき 粗利を10倍にする付加価値の考え方